HAKO FES ライブレポート④【岡山編】秀-hide-
- HAKO FES
- 2019年1月23日
- 読了時間: 3分

2018年 某日。
自宅のデスクで考えて込んでいた。
HAKO FES 主催の村岡広司氏から
「岡山で HAKO FES を開催したい」
との打診に伴い、
あの異次元の体験、あの感動を岡山の仲間に伝えられるチャンスが早速巡ってきた事に歓喜しながら、二つ返事で岡山のコーディネートを引き受けた。
そして尊敬する先輩奏者の石原浩治氏の参加協力まで頂き、順風満帆のスタートを切ったはずの第一回岡山ハコフェスだったが…。
立ち塞がるは、なかなかに不安要素の多い岡山のカホンシーン。。
ドラマー仲間に話せば浮かび上がるのが、カホンの使い方が「ドラムの代用品」になっている地元の現実。
…ゴメンよ俺も去年まではそう思っていたのさ。
シンガーの友人に話したら
リズム出すだけの楽器にコスト掛けられない、なんて言われる始末。
…そりゃまシンガーさん一人で行動する方が機動力高いわねー。。
もうガッカリ。
更には、ハコフェス の目玉企画の一つ、“カホンメーカー座談会”に参加して頂くメーカーがそもそも岡山に存在しない。。。ありゃ。
イッシーさん(石原さんの愛称)に相談しても「あー、県北にメーカーあったけど、つくるの辞めちゃったよねー」
その辞めちゃったメーカーさんこそ、俺が参加を期待してた木工屋さんだった事も分かり…
もうグッタリ。
こんな感じだからさー。
出演者すら集まらなーいのよねー。
あーどねーもならんがー。
(嗚呼どうにもならないなぁ)
でーれーむげーなー。
(とても酷いことですね)
と、独り言。。
ふひひ(自嘲)
いや、でも、まてよ。。。
カホンがドラムの代用品なんかじゃない事は今の俺には良く分かっている。
シンガーの魅力を、演奏の価値を引き上げる、強烈な力を持っているカホンの魅力。
その実感も痛いほど捻じ込まれた。
それもコレも全てハコフェスが教えてくれた事じゃないか!!
メーカー座談会も大切だけど、むしろ俺が伝えたい事は他にある。
メーカーさんの話を聞くのはカホン自体の魅力が浸透してからでも遅くないのではないか。
県外のメーカーさんがわざわざ話をしに来たくなるような、そんな岡山になる事が先なんじゃないのか!
全ては杞憂。
何も心配する事はない。
自分が感じたHAKO FESの魅力に自信を持つだけでいいんだ。
道は見えた。
あとは進むのみ。
盛況の会場を想像して笑みが込み上げる。
こりゃ貰った。成功のイメージは揃った。
揃ったカホン奏者は9名。
3名のゲストミュージシャンを合わせ、総勢12名。
カホンメーカーの参加も無し。
2018年ハコフェス開催10会場の中、最も少ないメンバー。
しかし強力。
カホン勢、ゲストミュージシャン勢、共に最強!
楽しみで仕方がない!
最強の布陣で挑む岡山初のハコフェスだ!!


当日の内容を細かく書く必要を感じないのには理由がある。
それは、
あの日、何人ものドラマー仲間がカホンの可能性に興味を持ち、何人ものシンガーがカホンの魅力を再確認してくれた。
その声が未だ直接届いてくる。
意識が変わりつつある実感。
当日を体験した仲間達が伝えるハコフェスの魅力、そこに興味を持ち、尋ねてくるミュージシャン達の存在。
希望が広がりつつある実感
あの日を思い出せば今でも感動して泣けてくる、とお客さんのコメント。
気持ちが、努力が、伝わっている実感。
あの日をキッカケにカホンを購入した新しいカホン仲間も片手に足らず。
そして…
まだ開催の決まっていない、当然日にちも決まるはずのない次回の岡山ハコフェス、既に予約は二桁超。
ハコフェスが岡山カホンシーンの転機になると、始まる前から持っていた確信は現実のものとなりつつある。
参加して欲しい。
伝わる自信がある。
演奏での参加じゃなくてもいい。客席でも充分にいい。
そこに居れば、参加すれば、感じ続ける事ができる。
岡山のハコフェスはあの日始まった。
そして今でも続いている。
感謝と希望の祈りを込めて
秀-hide-
岡山は6:00~
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